個人事業主ってなんだか難しそう、大変そうなイメージですよね。
個人事業主になるにも、色々費用がかかったり、手続きがあったり・・・と感じている方も多いと思います。
「開業届を記入して税務署へ提出する」これをすることで、意外なほど簡単に個人事業主になれるんです!
個人事業主になるために必要な手続きやポイント、書類の書き方、個人事業主になった感想などまとめていきます。
そもそも個人事業主、自営業を始めるとは?
ますは、個人事業主ってなに?と思う方もいると思います。
【個人事業主とは?】
個人事業主は、株式会社等の法人を設立せずに自ら事業を行っている個人をいう。自営業者とも。事業主一人のみ、家族のみ、あるいは少数の従業員を抱える小規模の経営が一般的だが、制限はなく、大規模な企業体を経営することも出来ないわけではない。 (ウィキペディア)
株式会社、有限会社等の法人を設立せずに、事業を行うことですね。
事業内容には、とくに決まりはないので、自分の得意分野や自分が広げていきたい分野を事業として行うことが出来ます。
誰でも、いつでも、個人事業主になることができます!
個人事業主になるには、やらなければいけないこともあります。
個人事業主になったら開業届の提出をする
個人事業主になるぞーと決めた際には、税務署への届け出が必須となります。
税務署に開業届けを提出した人を個人事業主と言いますので、個人事業主になるには、届け出は必須です!
どんな面倒な手続きなのかしら・・・と不安はいりません。
「開業届を提出する」だけです。
開業から1か月以内に税務署に用意してある「個人事業の開業・廃業等届出書(A4用紙1枚)」に必要事項を記入して提出すると、はれて個人事業主となります。
個人事業主(開業届を提出)になるのに、費用は一切かかりません。
無料です。
開業届の書き方
個人事業の開業・廃業等届け出書は、書類だけ見ると、ちょっと難しいそうに思えますが、書き方は簡単です。
- ①届出先の税務署・提出日
- ②納税地(住住所・居所地・事業所等)
- ③氏名(←あなたの名前)
- ④生年月日(←あなたの生年月日)
- ⑤マイナンバー(←あなたのマイナンバー)
- ⑥職業
- ⑦屋号(←記載しなくてもOK、決まっていない場合は氏名で可)
- ⑧届出区分(←新設の場合、開業欄にあなたの住所)
- ⑨氏名(←あなたの氏名)
- ⑩開業・廃業日(←準備開始した日・開業日)
- ⑪事業概要
赤文字は、主に記載が必要な項目、青文字は例として記載しました。
用紙の項目「職業」「屋号」「事業の概要」については、事前に内容を考えてメモしたものを持っていくと税務署での記入がスムーズになります。
開業届記入後、税務署への提出前に必ず控えをとる!
尚、開業届はハローワークや保育園への自営業開始の証明書類となるので、記入が終わった後に2~3部程度コピーを取っておきましょう。
ハローワークで再就職手当を申請する場合に、開業届の控えは必要です。
もちろん、提出用と控え用で同じ内容のものを2枚書くでもOKです。
税務署へ開業届を提出する際に、コピーした開業届も一緒に出すと、控え分も「文書収受」の判子を押してもらえますよ。
税務署にはコピー機が設置されていない場合がよくあるので、税務署で記入後にコピーする際には、税務署最寄りのコンビニを調べておくと便利です。
自宅でアフィリエイトを中心に事業を行う方の書き方
- ⑥職業:WEBサイト運営業
- ⑪事業概要:WEBサイト構築、運営および不随する業務。インターネット販売、インターネット広告代理業等のインターネットビジネス全般。
少しわかり辛い記載項目は、上記のように記載することで問題ありません。
給与等の支払いの見込みがなれければ、その他参考事項欄に「給与等の支払い無し」を書けばOKです。特に書かなくとも問題ありません。
なお、自宅でアフィリエイトを行っていこうと考えている方は、納税地は自宅住所になります。
その場合、開業届は自宅住所を管轄する税務署へ提出しましょう。
税務署の管轄は、国税庁HP(税務署の所在地などを知りたい方)で簡単に検索できます。
次は、税金の申告について簡単に説明していきます。
個人事業主になると確定申告が必須です
個人事業主の場合、開業自体は簡単ですが、毎年の確定申告が必要となります。
【確定申告とは?】
個人が、その年1月1日から12月31日までを課税期間として、その期間内の収入・支出、医療費や扶養親族の状況等から所得を計算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき所得税額を確定すること (ウィキペディア)
会社員の場合、税申告は会社が行ってくれます。
年末調整にしても、必要資料を会社へ提出するだけで、年末調整も完結している方も多いはずです。
個人事業主になると、税に関する申告は自分でやらなければいけません!
流行りの「ふるさと納税」にて納税(ノンストップ特例を利用せず)した場合等、会社員でも確定申告が必要となりますが、基本的には会社員は確定申告は不要です。
聞いたことがある方もいると思いますが、確定申告には、白色申告と青色申告があります。
白色申告と青色申告の違いが非常にわかりやすいので、参考にしてください→【個人事業主メモ/白色申告と青色申告の違い】
提出書類は難しくなりますが、個人事業主となった際には、税制的にかなり有利になる青色申告がお勧めとされています。
開業届を提出の際には、これからは青色申告書で確定申告していきますよ~という「所得税の青色申告承認申請書」の提出も一緒にしておくのが便利です。
開業後の地域の自治体や保育園への対応
個人事業主として開業届を提出後には、開業届の控えを必要書類と一緒に、地域の地自体へ提出しました。
保育園へは、個人事業主となったことと、自治体へ転職に関する必要書類を提出した旨はすぐに報告しました。
その後、自治体から保育園利用に関する通知が到着し、結果として保育園は継続することができています。
保育園継続可能の通知が自宅へ到着してから、下記内容を保育園へ報告しました。
- 自治体にて転職後の保育園継続が受理されたこと
- 就労時間等の変更
- 就労場所の変更
- 緊急連絡先の変更 等
実際、自治体できちんと受理されるかどうか不安もあったので、口頭で先に伝えておき、きちんと受理されてから、保育園に必要な書類を提出をしました。
保育園によって、提出する書類は異なってきます。必要書類は先に保育園側に確認しましょう。
個人事業主になった私の感想とまとめ
個人事業主、想像以上に簡単になることが出来ます。
ちなみに、個人事業主をやめる場合にも、開業する用紙と同じものを使い「廃業等届書」を提出することで、やめることができまよ。
私自身、個人事業主となり、時間的な余裕を持てたことに関しては、本当によかったな~と感じてます。
しかし、「個人」なので、お金の面に関して、現時点では会社勤めの方が良かったのは言うまでもありません。
会社勤めの場合、時間は拘束されても、安定したお給料がありますからね!
何を基準に「働き方」を選択するかによって、個人事業主になって良かった~とか、個人事業主は苦しい~とか、感じ方が違ってきます。
私の場合ですが、私にとって今一番必要なことは時間的な余裕だと思っているので、個人事業主になって良かったとしみじみ感じます。